2021.12.23
コダマプロジェクト活動発表会
“街ミーティング2021”開催①
2021年7月に開催された活動実践会“山ミーティング”を経て、メンバーがどんなことを行ってきたのか―。ハプニングや苦労話、試行錯誤、完成報告、各チームのがんばりをお伝えします。
▲ コダマプロジェクトの街の拠点「CONNECT」で行われた発表会
今回は、一般の参加者が5名出席。お子さんを連れて参加してくださった方もいました。コダマの活動に興味をもってくださる方とリアルで対面できることは、メンバーの今後のモチベーションにつながります。8年間の活動がじわじわと浸透してきたことを実感できる会となりました。
一般の方に興味を持っていただけるようになった理由としては、HPのリニューアルが挙げられます。
まず変わったのは動画を多く取り入れた点。HP内で使用される動画は、プロジェクトメンバーの丹羽さんが担当しています。
▲ 「どうしてふとん屋の僕が動画を撮っているのか、疑問に思う方も多いですよね(笑)」と前置きしながら、撮影の裏話を聞かせてくれた丹羽さん
丹羽さん
撮影前日、高速道路も止まってしまうんじゃないかっていうくらいのものすごい豪雨だったんです。こんなんじゃ撮影は無理かなと諦め半分で現地に向かっていました。でも、やっとの思いで現地に到着したら、奇跡的に晴れ間が広がって。あれは本当にホッとしましたね。おかげで山もきれいに撮影することができました。
動画があることで、プロジェクトのイメージがぐっと伝わりやすくなっています。
▲ HP内では、製材業、家具職人、デザイナー、建築家など、プロジェクトにかかわるメンバーそれぞれの真剣な表情も印象的です
丹羽さん
どういう動画にしようかなと考えたとき、みんなの和やかな雰囲気と真剣にやっているんだという想いを伝えたいという気持ちが一番にあって。表情を大切に撮影しました。
あとは、僕らが大切にしている、“素材”と“技”と“触り心地”、それが伝わるような映像にしたいと思っていました
▲ 大切にしているのは素材そのものの手触り
HPトップに設置されたこのアイコンがいい仕事してくれています!
そんな丹羽さんが撮影した動画を使ってHPの制作を担当しているのが、郷さんです。みなさん、このHPのトップ画面あった「3分でわかるコダマプロジェクト」という窓にお気づきでしょうか。クリックしてみると「上流の山と下流の街の人と人とをつなぐ、コダマプロジェクト」が、どういう理念で活動しているのか、ということがわかりやすく説明されています。
この窓は郷さんのアイデア。会場では、3分間にギュッと凝縮された活動内容をメンバー全員で試写。ちょっとしたアイデアや仕掛けで、より伝わりやすくなるということをメンバー一同実感する一幕となりました。
また、プロジェクトで手掛けている商品紹介ページもリニューアルされました。
プロジェクトの認知度が上がってきたことと、商品ページのリニューアルもあって、少しずつ商品が売れるようになってきました
郷さん
商品だけでなくイベントもHPから参加できるように改良。コダマの学習机を購入した人が参加できる「コダマの冒険旅行」や、今日の発表会のようなイベントの申し込みもHPからできるようになりました。
▲ HPのデザインを担当する郷さん
天然の素材をなるべくそのままに」という、コダマの理念を理解して購入してくださる方が今後も増えていくよう、随時リニューアルを進めていく予定です
郷さん
とのこと。みなさんもHPちょくちょくのぞいてみてくださいね。
さて、年末に行われた活動発表会。年の瀬にふさわしい商品「しめ縄」と「コダマのヒノキ鏡餅」について、生活道具のデザインを担う山本愛子さんから発表がありました。昨年から試作を重ね、今年初めて発売することになったコダマの新商品です。
▲ 新しい年の福を授けてくれる年神様。しめ縄は年神様をお迎えするためのしるしです
ご好評いただき、今年度分は完売!!
しめ縄は年始にだけ飾るもの、と思っている方も多いかと思いますが、実は1年じゅう飾っておく地域もあるそう。例えば、三重県の伊勢神宮では年中しめ縄が飾られています。
愛子さん
コダマプロジェクトのしめ縄もそれに倣い、新年の三が日は年神様をお迎えするために外に飾り、その後は1年間玄関に飾ってもらうスタイル。みなさんの生活に定着してくれたらいいなと思っています
▲ ずらりと飾られたしめ縄。リース型、鳥型、メガネ型、海老型、牛蒡型、あわじ結びなど、さまざまな形があります。「しめ縄」。制作ストーリーはこちらからご覧いただけます。
さて、みなさんのお宅では、お正月に鏡餅を飾っていますか?とある調査によると、お正月の飾りつけのうち最も飾られているのが「鏡餅」なのだそう。
コダマの新商品、もう1つは「コダマのヒノキ鏡餅」。ネーミングの通りヒノキでできた鏡餅です。
▲ 「コダマのヒノキ鏡餅」
愛子さん
鏡餅は、三が日の間年神様に居ていただくための場所。神様が宿る場所なので、代々日本の神聖な木として扱われてきたヒノキはそんな場所にぴったりだと思います
木の節や木目もそれぞれ違うヒノキ。味わい深い世界に1つだけの鏡餅は、心を込めて手作りしています。普通の鏡餅と違い、ずっと使い続けられるのもヒノキ鏡餅の特長。次の年になったら軽くやすりをかけて、白くきれいにして飾ってもらうことができます。
▲ スタイリッシュなお宅にもマッチするヒノキの鏡餅。ヒノキの香りにも癒されます
洋風の住宅が普及するにつれて、お正月の飾りつけをしないというお宅も増えているようですが、古くから伝わる習わしは日本の文化そのもの。今の時代に合わせたサスティナブルな飾りつけで、古き良き日本の文化を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
続いて、2021年の夏から進行していたオリジナルファブリックについての完成報告。
愛子さん
今回はチェック柄で作りたいというリーダー(水野さん)の熱い願いにお応えして赤いチェックで作ってみました。
完成したファブリックがこちら!実はこれ、愛子さんが手描きで書いたものをプリントしているのだそう。
▲ 生地は綿100%、キャンパス地を採用しています
手描きのアナログ感と太い線、細い線が動きのある表情が特徴的です。
愛子さん
上流の山と下流の街、みんながつながっているようなイメージでデザインしました。赤い色は、東白川特産のトマトをイメージしています。ヒノキとの相性も考えて作ってみました
“ありそうで、なかった”チェック柄はどことなく優しい風合いがあります。今後プロジェクトで販売される商品のラッピングにも使われています。華やかなラッピングは贈り物にも喜んでもらえそうですね。
▲ トマトの赤とマッチした、ポップで可愛らしいラッピング
まつおさん
というわけで、活動報告会の一部をお届けしました。続編では、コダマプロジェクトの軸となる家具、建築チームの報告と、新たな取り組みについてのご紹介、一般参加者を交えての懇親会の様子をお伝えします。
(文:まつおまいこ)