2021.07.15

コダマプロジェクト活動実践会
“山ミーティング”2021開催

コダマプロジェクトには、「家具」「建築」「素材」「生活雑貨」「食品」と5つのチームがあります。メンバーがそれぞれのカテゴリーのなかで、山と街をどのようにつないでいくかを考え商品開発を行っています。

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そして年に1度、各チームの活動報告を行う通称“山ミーティング”を開催し、チームの進捗を報告しています。言ってみれば、これはプロジェクトの舞台裏。本来は、あまり見せない部分ではありますが、コダマプロジェクトは見せます!
コダマの商品が、どんな経緯で、どんな想いで作られているのか、そんなことも知ってもらいたい―。それを知った上で納得して商品を購入してもらいたい、という気持ちがあるからです。

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まつおさん

そんなわけで、今回は7月15日に開催された2021年度“山ミーティング”の内容をざっくりとお伝えしようと思います。

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▲全員集合したらまずは腹ごしらえ!プロジェクトメンバー・愛子さんプロデュース「もりのいえ」の天然醸造にこだわったお弁当は味がしっかり。山で食べるとさらにおいしく感じられます

家具

~コダマチェアの開発~

プロジェクトのなかで最初に誕生したのが学習机の「コダマデスク」。これに続く商品としてコダマチェアの開発が進んでいます。

デザインを担当する村澤さんは

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村澤さん

コダマプロジェクトを代表するようなシンボリックな椅子が作れないかと、チームメンバーでアイデアを練ってきました。
実は、椅子って家具のなかでもハードルが高いんですよね。作り手の技術や工房にある機械にクオリティが左右されがち。そんななかで、職人である内木さんだからできるモノを作ろうと取り組んできました

と話します。

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完成したプロトタイプは、たっぷりとした背もたれが特徴的な椅子。素材は東白川村の桧を使い、直線的な木の美しさをそのまま活かすデザインとなっています。

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村澤さん

椅子の背もたれは木を蒸して曲げたりすることが多いのですが、今回は木を積層にしてブロックを作り、そこから削り出すという方法で三次元の立体的な形を表現してみました

4回にわたる綿密なワークショップを経て完成したプロトタイプ。特殊な機械を使うことなく、内木さんの技術を活かしたコダマチェアですが、座り心地にもこだわりが。

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村澤さん

通常は、座面の間口が狭く、奥行も深いものが多いのですが、今回はその逆。間口を広く、奥行を浅めに作ってみました。実は、椅子とって大切なのは後ろ姿。すっきりして見えるようなデザインに仕上げました

試しに座ってみると、背もたれのフィット感が心地よく、木のたっぷりとした質感が贅沢な気分にさせてくれます。

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▲参考にしたのは北欧のデザイン。桧のたっぷり感を存分に感じられる椅子です

製作した内木さんは

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内木さん

やはり難しかったのは背もたれ。桧を4層重ねてブロック状にして、そこから角を落とすという特殊な作り方をしています。自分の技術と工場の機械を知り尽くしている村澤さんのおかげでこうしたデザイン性の高い椅子ができあがったと思うので、よかったなと思います

と話していました。

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主力となって販売する水野さんは

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水野さん

家具市場では、杉や桧など針葉樹を使った椅子はほぼ出回っていません。東白川村産の桧を使ったコダマチェアで、針葉樹の美しさや魅力をたくさんの人に体感してもらいたいと思います

とコメント。今後は椅子の強度を試す工業試験を経て、商品化される予定とのことです。

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村澤さん

座面の張地はお好みのものを選べる仕様になる予定。
プロトタイプはバトンオイルで仕上げ塗装をしていますが、無塗装での販売も可能。「お客様自身でオイルを塗って仕上げてもらうというのもアリかなと思っています」

~コダマベッドの改良~

すでに定番化しているコダマベッドのブラッシュアップも進行中。これまでのものは、ヘッドボードを付けていましたが、その分奥行が広くなりコスト面に影響が出ていました。
今回の改良で、素材の良さをダイレクトに伝えられるシンプルなデザインに一新。

素材は東白川村産オール杉材。接着剤は化学物質不使用のミルクカゼインを使用しています。コダマメンバーである寝具技能士の丹羽さんが作る木綿でできたコダマ布団と一緒に使うことで、完全天然素材の寝具が完成します。

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水野さん

そもそも国産の木を使ったベッドフレームって、ほとんど存在していないんです。国産材で、なおかつ安全な接着剤を使ったベッドフレームなら、アレルギーをお持ちのお子さんにも安心して使ってもらえます」

国産のベッドフレームの需要は必ずあると水野さん。化学物質不使用・オール杉、というアイデンティティを今後どのように訴求していくのかが次なる課題となりそうです。

建築
建築チームで取り組んでいるのがコダマベースの製作・販売です。コロナ禍にあって問い合わせが増えているという木製の小さな小屋・コダマベースは、“タイニーハウス”のブームもあって注目を集めています。

今回発表されたのは、コダマベースをリースするタイニーショップの提案。「遊休地を貸したいオーナー」と「ビジネスを始めたい人」をつなげるビジネスモデルについて発表されました。

コダマベースを使ったタイニーショップの特長としては、移動可能で建築確認申請が不要だということ。さらに木造住宅と同じ規格・仕様で耐震強度や断熱等の性能にも優れているところ。木造ならではの落ち着いた空間を演出できるという点もメリットとして挙げられます。

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水野さん

コロナ禍で苦しむ起業家のチャレンジの場を提供したいという気持ちでスタートしたアイデア。小資本でリスクも少ない、そういったビジネスモデルを作って、これからチャレンジしようとしている人たちに貢献できたらいいなと考えています

と水野さんは話していました。

今後はメンバーでアイデアを研鑽し、具体的なマッチング方法について探っていくとのこと。街のあちらこちらでコダマベースを使ったお店が出現する―。想像するとワクワクしますね。

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素材

「素材」チームからは「足裏冷え取り健康器具」の試作品が発表されました。

自然素材をどうやって活かすのか、をテーマに取り組んでいる「素材」チームですが、今回目を付けたのは“お茶の実”。通常は廃棄されてしまうものですが、通気性がよくタンニンを含むことから虫を寄せ付けない性質があるのだそう。廃棄されてしまうものや、見落とされがちなものに光を当てるのが得意な福田さん、お茶の実を使った健康器具を発案しました。
きっかけは、とある有名な外科医の先生のお宅に訪問したこと。

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福田さん

介護が必要なお母さまがいらっしゃって。そのお母さまの悩みの種が、足が冷えて眠れないことだったんです。なんとかその悩みを解消してあげられないかと考えて作ったのが今回の商品です

木箱の中には大量のお茶の実。箱の下から温風を送り、お茶の実を温め、その中に足を入れることで冷えを解消しようというものです。

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福田さん

温泉地にいくとセラミックボールを使った、こういうものが置いてありますよね。それをお茶の実でやってみたらどうか、という試みです

お湯のいらない足湯といったところでしょうか。温められたお茶の実は、ほんのりとお茶の香りがするそう。
お茶の実は、もちろん東白川村のものを使用しています。

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福田さん

会社の若い女性社員数名に試してもらったところ、非常に気持ちがいいと評判でした

試作品を踏まえ、木箱の大きさ、高さ、重量などを再検討し、デザインをアップデートしていく予定とのことでした。

生活雑貨・食品
コダマプロジェクト「食品」部門の主力商品・トマトジュース。東白川村で採れたトマトをふんだんに使用したトマトジュースは、贈答品としても喜ばれています。今回は、ギフト用パッケージが公開されました。
デザインを担当したのは山本愛子さん。

「お中元やお歳暮に使っていただけるような包装紙を考案しました。ギフトは贈る方も受け取る方も華やかなものが喜ばれますよね。なので、トマトのおいしさを想像させる赤いラインで華やかさやかわいらしさを表現してみました。」

赤いラインは愛子さんの手描きをプリントしたもの。素朴でありながらもパッと目をひくデザインになっています。
同じ柄で布地も制作中とのこと。完成すればソファなどの家具や、バッグなどの雑貨にも流用できます。
「贈答品の包装紙を布地に変えたほうが、リサイクルしてもらえる可能性が高まるのでは?」
というメンバーからの質問も出ましたが、布にプリントする方法は現在模索中とのこと。
「包装紙を封筒にリメイクしたり、各家庭で流用してもらえればいいんだけれど」と愛子さん。
昨今のSDGsの取り組みに照らしてみても、ゴミにならないラッピング方法は、今後メンバーで知恵を絞って案を練っていきたいところです。

<まとめ>

それぞれのチームの進捗を報告する「山ミーティング」。いかがでしたでしょうか。アイデアをカタチにするまでには、こうしたの試行錯誤と綿密な打ち合わせや試作がなされているわけです。舞台裏を知っていただいて、コダマプロジェクトの活動や商品に興味を持っていただけたら嬉しいです。
今回はホームページにアップする商品動画も撮影しました。近日公開予定ですのでお楽しみに!

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(文:まつおまいこ)

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